私は小学校高学年の時に側弯症だとわかりました。S字に曲がった背骨のレントゲンをみてびっくりしましたが、腰痛や肩こりもなく日常生活に支障をきたすことはありませんでした。しかし、どんどん進行してしまい、一度大学病院で診てもらうことを勧められました。そこで先生の話を聞き、手術をして真っすぐに背骨を戻したいと強く思いその場で手術を決めました。不安もありましたが、辛かったコルセットをつけた生活から解放されると思うとうれしくて手術後にしたいことばかり考えておりました。
手術は中学校2年の春休みに行いました。術後は目が覚めてすぐは、ほとんど痛みがなく、家族とも会話ができました。しかし夜中に麻酔が切れてからは背中の痛みがひどくて一睡もできず地獄のようでした。手術後1日目は、痛み止めもあまり効かなくて声を出すことも背中に響いて辛かったです。日に日に痛みは治まり4日目あたりからベットの背を起こして仰向けでいられるようになり、歩行器を使って歩けるようになりました。鏡で自分の姿を見たときに、体が真っすぐになっていて感動したことを今でも忘れません。身長が4センチも伸びていて視界が一気に変わりました。
新学期から学校に登校しました。学校に行ったら友達が突然大きくなった私を見て驚いていましたが、同時に羨ましがられました。6月には、部活動の陸上の大会に出場できました。手術前に比べ体力は落ちていましたが、ここまで回復できるとは思ってもいませんでした。見た目で誰も私が手術後の身体ということはわかりませんし、手術による傷痕も今では薄くなりました。何より背骨がほぼ真っすぐになったと自信が持てるようになり、すごくうれしかったです。今は当たり前になっておりますが、普通に生活が遅れることに対してのありがたみを感じます。手術後のことは全く想像がつかなくて不安でしたが、やはり手術をして良かったです。
中学校から柔道をはじめ、高校進学後も続けていた私は、腰痛に悩まされていました。診断の結果5月に病気がわかり、7月に手術を受けました。手術後半年間は、部活ができず悔しい思いをしました。またはじめは背骨に違和感があり、体が曲げにくくなり思うように技がかけれなくなりましたが、諦めずに努力しました。関先生からも「力いっぱいやっても大丈夫」と励ましてもらい、心強く思いました。時がたつにつれて、体が慣れてきて、手術から1年後の県大会では優勝したり、北信越大会に出場できたりしました。今春高校を卒業しましたが、今では元気に生活しております。手術してくださった関先生はじめ病院のみなさんに感謝しながら、これからは新しい夢に向かって頑張りたいと思います。