私は小学校高学年になって側弯が進行し、小学校5年生の時に手術を受けました。手術を受ける前までは、毎日コルセットをつけて生活していました。病院に行く日は、気分が憂鬱でした。また進行しているんだろうなと思い、自分のレントゲン写真を見るのが嫌だったからです。手術は長時間に及び、約2週間入院しました。
手術後は痛みがありましたが、8年経った今、痛みは全くなく日常生活を送っています。手術を受けて私は夢を見つけることが出来ました。それは看護師になることです。私と同じ病気で悩んでいる人を少しでも助けられるような看護師になりたいです。
私が自分の体の非対称差に気づいたのは、小学校5年生の時でした。5年生になる前から母は、私の背中が曲がっていることに気づいていましたが、学校での健康診断を受けたときに姿勢の欄に「注意」と書かれてあり、そこで初めて病院に行きました。私自身は少し曲がっているな、と軽く思っていたので、手術といわれた時は、頭が真っ白になり立ち眩みになったことを覚えています。
何もかも経験したことのないことばかりでしたが、手術をして何年かたった今思うことは、手術をしてよかったと思うことと自信がついたことです。経験のないことをする時や、自信がなくなったときは、手術を経験したのだから私ならできるはず、と自分に言い聞かせると、自信がつくようになりました。病気になることに対して良くないイメージが強いですが、そのあとを考えると悪いことばかりでなく病気がその人を強くしてくれることもあると思います。だから、背中がまっすぐになることを想像したり、普通の生活を送れるようになることを想像して治療に励んでほしいです。