私が脊椎側湾症だと診断されたのは中学の頃でした。当時はまだ角度が浅く、コルセットを装着して眠るという対策は講じていたものの、歳を重ねるにつれ症状は悪化し、角度は40度まで大きくなりました。この頃は腰の痛みのせいで10分も立っていられなかった気がします。お医者さまとの相談を何度も重ねた結果、手術するという選択をとりました。骨が完全に成長しきる前、つまり10代のうちに手術した方が矯正がより効果的であり、且つ術後の復帰もより早くなるという点を魅力的に感じたためです。もちろん手術に対する恐怖心も持っていましたが、これを乗り越えればきっと負担が軽減し今後の人生もより豊かなものとなるはずだと信じて臨みました。
お医者さまが仰っていた通り、術後3日間は痛みに苦しみました。しかしそこを耐え凌げば回復までそう遠くはありません。
私は現在術後2周年を迎えようとしています。お陰様で痛みに悩まされる事なく普通の生活することができています。スカートを履いた際に左右の高さのズレに悩まされる事も無くなりました。私は幼い頃から水泳を続けてきた身ですが、術後わずか1カ月ほどで泳ぐこともできましたし、現在も趣味として泳ぎ続けています。術後も変わりなく過ごせていることに感謝の気持ちで一杯です。
私が側弯症になったのは、小学生の時でした。初めは、レントゲンを見ても背骨が曲がっているとはわからない程度でしたが、背骨は徐々に曲がりが強くなり、見てわかるほどになりました。ほかの病院を紹介していただき、通院し、コルセットも作りました。しかし、背骨の曲がりは強くなるばかりで、私は富山大学附属病院の関先生を紹介していただきました。そのころには、背骨の角度も大きいところで70度ほどになっていました。私は生まれて初めての手術を受けることになりました。不安や恐怖でいっぱいでしたが、大きめの洋服で隠すようになったこの背中を治せるという希望もありました。
手術後1週間くらいは、身体中が痛かったです。しかし、一日一日私の体は良くなっていきました。レントゲンを見せてもらうと、大きく曲がっていた背骨が、真っすぐに金属で固定されていました。それを見ると、とても感動しました。
もうすぐ手術をしてから1年が経ちます。手術のおかげで身長は4センチも伸び、身体のバランスは良くなりました。また、身体のサイズに合った洋服を着ることができるようになりました。悩んだり隠したり分厚いコルセットをすることは無くなりました。私は今とても幸せです。背中には大きな跡がありますが、それ以上の希望や未来があります。
主治医の関先生をはじめ、手術を担当してくださった先生方、看護師の方、入院中支えてくださった皆さんには本当に感謝しております。有難うございました。