私は小学校高学年になって側弯が進行し、小学校5年生の時に手術を受けました。手術を受ける前までは、毎日コルセットをつけて生活していました。病院に行く日は、気分が憂鬱でした。また進行しているんだろうなと思い、自分のレントゲン写真を見るのが嫌だったからです。手術は長時間に及び、約2週間入院しました。
手術後は痛みがありましたが、8年経った今、痛みは全くなく日常生活を送っています。手術を受けて私は夢を見つけることが出来ました。それは看護師になることです。私と同じ病気で悩んでいる人を少しでも助けられるような看護師になりたいです。
私は小学校高学年の時に側弯症だとわかりました。S字に曲がった背骨のレントゲンをみてびっくりしましたが、腰痛や肩こりもなく日常生活に支障をきたすことはありませんでした。しかし、どんどん進行してしまい、一度大学病院で診てもらうことを勧められました。そこで先生の話を聞き、手術をして真っすぐに背骨を戻したいと強く思いその場で手術を決めました。不安もありましたが、辛かったコルセットをつけた生活から解放されると思うとうれしくて手術後にしたいことばかり考えておりました。
手術は中学校2年の春休みに行いました。術後は目が覚めてすぐは、ほとんど痛みがなく、家族とも会話ができました。しかし夜中に麻酔が切れてからは背中の痛みがひどくて一睡もできず地獄のようでした。手術後1日目は、痛み止めもあまり効かなくて声を出すことも背中に響いて辛かったです。日に日に痛みは治まり4日目あたりからベットの背を起こして仰向けでいられるようになり、歩行器を使って歩けるようになりました。鏡で自分の姿を見たときに、体が真っすぐになっていて感動したことを今でも忘れません。身長が4センチも伸びていて視界が一気に変わりました。
新学期から学校に登校しました。学校に行ったら友達が突然大きくなった私を見て驚いていましたが、同時に羨ましがられました。6月には、部活動の陸上の大会に出場できました。手術前に比べ体力は落ちていましたが、ここまで回復できるとは思ってもいませんでした。見た目で誰も私が手術後の身体ということはわかりませんし、手術による傷痕も今では薄くなりました。何より背骨がほぼ真っすぐになったと自信が持てるようになり、すごくうれしかったです。今は当たり前になっておりますが、普通に生活が遅れることに対してのありがたみを感じます。手術後のことは全く想像がつかなくて不安でしたが、やはり手術をして良かったです。
私が側弯症になったのは、小学生の時でした。初めは、レントゲンを見ても背骨が曲がっているとはわからない程度でしたが、背骨は徐々に曲がりが強くなり、見てわかるほどになりました。ほかの病院を紹介していただき、通院し、コルセットも作りました。しかし、背骨の曲がりは強くなるばかりで、私は富山大学附属病院の関先生を紹介していただきました。そのころには、背骨の角度も大きいところで70度ほどになっていました。私は生まれて初めての手術を受けることになりました。不安や恐怖でいっぱいでしたが、大きめの洋服で隠すようになったこの背中を治せるという希望もありました。
手術後1週間くらいは、身体中が痛かったです。しかし、一日一日私の体は良くなっていきました。レントゲンを見せてもらうと、大きく曲がっていた背骨が、真っすぐに金属で固定されていました。それを見ると、とても感動しました。
もうすぐ手術をしてから1年が経ちます。手術のおかげで身長は4センチも伸び、身体のバランスは良くなりました。また、身体のサイズに合った洋服を着ることができるようになりました。悩んだり隠したり分厚いコルセットをすることは無くなりました。私は今とても幸せです。背中には大きな跡がありますが、それ以上の希望や未来があります。
主治医の関先生をはじめ、手術を担当してくださった先生方、看護師の方、入院中支えてくださった皆さんには本当に感謝しております。有難うございました。