私は高校1年生の夏に手術を受けました。ハンドボール初めて間もなく、みんなに置いて行かれる焦りと我慢の葛藤の日々でした。しかしその後は手術による不便を大して感じることはありませんでした。大学時代は、無理をすると肩こりや腰痛、全身の疲労を感じることがありました。しかし、ストレッチを欠かさず行い、目標であるリーグの得点ランキングにランクインできました。私の経験から言えることは、手術によって何事も諦めることはないということです。
手術後の自分の体と向き合えば、周囲とほとんど変わらない生活ができると考えます。これから手術を迎える、手術をし たという方は、様々な思いから不安を抱えることもあるかと思います。そのような不安に対して、少しでも「楽に考えていいんだよ!」とお伝えできるとうれしいです。
私は、中学2年の3月、春休み中に側弯症の手術を受けました。私の背骨はS字型に曲がっており、ぱっと外から見ただけでは、肩の高さもそんなに違いはなく、自分で気づくことはできませんでした。私が側弯症だと気づいたのは、中学の時の部活中に友達から背中の肉付きすごい違うねと友達から指摘された時でした。その時はまだ自分は少し姿勢が悪いだけだとしか思っていなくて、親と話して病院に行ってみようとそんなに重くは捉えていませんでした。手術が決まって、入院するまで大学病院に学校の帰りに通っていたときは、毎回憂鬱で、病院に行かなければいけない日は、いつもは思わないけど、ずっと学校にいたいと思っていました。
入院してから手術までの1週間はあっという間でした。全身麻酔で手術を受けて、手術後は1時間に1回の痛み止めも、20分もたたないうちに切れてしまって、痛みに耐えられず、ずっと泣いていたのを今でも覚えています。手術の後は2週間くらいで退院して、学校にも通えるようになりました。5月にあった修学旅行も手術前は諦めていましたが、友達や先生が協力してくれて楽しく参加することが出来ました。1番嬉しかったのは、3年最後の部活の試合で私はそれまでずっと応援やサポートをしていたのですが、仲間が「今まで一緒にやってきたんやから、最後くらい負けてもいいから試合に出てみん?」と声をかけてくれたことです。結果は負けてしまったのですが、今までで1番頑張れたし、手術から半年でここまで回復できたというのがとても嬉しかったです。
手術から5年経って、今は社会で事務員として働いています。最初は原因不明といわれ、初めての手術で不安で仕方なかったのですが、関先生をはじめ、大学病院の看護師さんやいろんな先生に助けられて今は何不自由なく過ごしています。今から手術を受ける方は5年前の私のように不安でいっぱいだと思います。そんな方が私のこの体験記を読んで少しでも勇気を持ってくださったら嬉しいです。