私が仲良くしていた幼馴染が側弯症の手術を受けたと聞いて、その時初めて側弯症の存在を知りました。その数日後に学校の検診で自分に側弯症の疑いがあるとわかり、母親と自分の背中を確認してみると背中が大きく曲がっていて驚きました。
はじめは、就寝時のコルセット着用によって直すことを目指したけれど、完治できず、約一年後に手術を受けることになりました。将来的に自分のためになる手術だと考えていたので、不安はなかったけれど、手術後1週間は寝ることも食べることも辛かったです。退院後、不自由なく生活でき、今は傷もどんどん薄くなってきて自分の背中に自信を持てています。
私が側弯症になったのは、小学生の時でした。初めは、レントゲンを見ても背骨が曲がっているとはわからない程度でしたが、背骨は徐々に曲がりが強くなり、見てわかるほどになりました。ほかの病院を紹介していただき、通院し、コルセットも作りました。しかし、背骨の曲がりは強くなるばかりで、私は富山大学附属病院の関先生を紹介していただきました。そのころには、背骨の角度も大きいところで70度ほどになっていました。私は生まれて初めての手術を受けることになりました。不安や恐怖でいっぱいでしたが、大きめの洋服で隠すようになったこの背中を治せるという希望もありました。
手術後1週間くらいは、身体中が痛かったです。しかし、一日一日私の体は良くなっていきました。レントゲンを見せてもらうと、大きく曲がっていた背骨が、真っすぐに金属で固定されていました。それを見ると、とても感動しました。
もうすぐ手術をしてから1年が経ちます。手術のおかげで身長は4センチも伸び、身体のバランスは良くなりました。また、身体のサイズに合った洋服を着ることができるようになりました。悩んだり隠したり分厚いコルセットをすることは無くなりました。私は今とても幸せです。背中には大きな跡がありますが、それ以上の希望や未来があります。
主治医の関先生をはじめ、手術を担当してくださった先生方、看護師の方、入院中支えてくださった皆さんには本当に感謝しております。有難うございました。