私が自分の体の非対称差に気づいたのは、小学校5年生の時でした。5年生になる前から母は、私の背中が曲がっていることに気づいていましたが、学校での健康診断を受けたときに姿勢の欄に「注意」と書かれてあり、そこで初めて病院に行きました。私自身は少し曲がっているな、と軽く思っていたので、手術といわれた時は、頭が真っ白になり立ち眩みになったことを覚えています。
何もかも経験したことのないことばかりでしたが、手術をして何年かたった今思うことは、手術をしてよかったと思うことと自信がついたことです。経験のないことをする時や、自信がなくなったときは、手術を経験したのだから私ならできるはず、と自分に言い聞かせると、自信がつくようになりました。病気になることに対して良くないイメージが強いですが、そのあとを考えると悪いことばかりでなく病気がその人を強くしてくれることもあると思います。だから、背中がまっすぐになることを想像したり、普通の生活を送れるようになることを想像して治療に励んでほしいです。